効率よく夏休み課題を終わらせる方法

(* 教室だより8月号からの抜粋 – 一部編集)

 

夏休みだというのに、学校ではたくさんの課題が出されます。

(個人的には、課題を出すくらいなら夏休みを少なくして課題ナシにした方がいい気がしますが…)

 

発寒中の1年生は実技教科の定期テストだけでなく、国語以外の主要教科で夏休み課題確認テストもあるようです。

やるべきことがたくさんある夏休みですが、思い切り楽しむためにも、次のように学習を進めてみてはいかがでしょうか。

 

(1) 提出課題は遅くとも7月中にすべて終わらせる

・夏休み終了直前に始めると、ほとんどの場合時間不足になる。

・「テストがあるから始業式直前の方がいいのでは」という意見もあるが、むしろ逆。記憶を定着させるには、1回目と2回目の学習の間は1週間以上空いていたほうがよい。

 

(2) 1日に取り組む課題は多くとも2つ程度にする

・課題のやり始めは、課題を始める準備や前回までの確認、解き方を思い出す時間など、ロスタイムが多い。1日に取り組む課題が多いほど、ロスタイムが増えることになる。

・1つの課題に取り組む時間が長くなるので、達成感が目に見えやすくなる。

 

(3) 算数・数学漬けの日を小学生は1日、中学生は2日間作る

・朝から夜まで10時間、数学の1課題だけを学習する日を作ると、達成感を最も肌で感じられる。数学以外にも英単語暗記など、時間がかかって地道に行う必要のあるものならばOK。

・ひたすら計算などの単純作業で進められるものがオススメ。

 

 

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2016年7月29日 | カテゴリー : 学習コラム | 投稿者 : 鈴木 純一

ケアレスミスは多くの場合ケアレスではない

(* 教室だより7月号からの抜粋)

 

ある生徒さんの話。

この生徒さん、よくこのような間違いをします。どこが間違えているでしょうか。

 

[問] x=1、y=-3 のとき、2(2x+y)-(4x+3y) の値を求めよ。

[解答] =4x+2y-4x-3y

=-y

 

この問題の間違いは、最後に y=-3 の代入を忘れてしまったところにあります(正解は「3」)。

多くの人は「もったいないミス」と考えますが、本当にそうでしょうか。

 

あらゆる行為には、人それぞれ特有の「癖」というものが存在します。

いい癖から悪い癖、直すべき癖から放っておいても何ら問題ない癖まで、実にさまざまです。

 

上の問題の間違い、気づく人は一瞬で気づきますが、気づかない人は時間をかけてもなかなか気づきません。

それも一種の癖です。

 

ここから見えるこの生徒さんの癖は2つ。

1つは「主要な式を見てすぐ計算に走る癖」、もう1つは「問題文を読まない癖」です。

 

問題文を読む癖のある人は、

「値を求めよ」という問いにそもそも答えていないことを、一瞬で見抜くはずです。

 

「こういう間違いよくやっちゃうんだよね、本当にケアレスミス多いわ」は、

ほとんどの場合、癖による失点と思った方がいいでしょう。

 

この癖を自分で見抜かないうちは、2度3度同じ問題を解いても同じ間違いを繰り返すどころか、

癖が定着してしまい逆効果になることも。

 

一方、いい方向に働く癖もあります。

他の人は妙に時間がかかっているが、自分はあっという間に解けた、などのような場合。

 

いくつかある考え方の中で瞬時に最良の方法を選択できたとき、

よく「ひらめき」と言ったりしますが、実はこれも考え方の癖であることが多いです。

 

というわけで、同じ間違いにぶつかったとき、ちょっと立ち止まって「癖の分析」をしてみてください。

癖は無意識にあるものなので、分析して意識したところで、1回2回では変わらないこともありますが、

意識を重ねていくと徐々に変わっていきますよ!

 

 

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2016年6月28日 | カテゴリー : 学習コラム | 投稿者 : 鈴木 純一