【成長のタネ】「数学25点→80点」…中二秋の入塾時,小四レベルの出発点/中三1学期テストまでに学校の進度に追いついたMMさん

 

今回ご紹介するのは,卓球部の先輩からの紹介で入塾したMMさん。入塾は中二の冬。数学がまるで苦手とのことでした。

 

体験学習初日の学力チェックでは分数計算に大きな不安があり,数学は小四レベルからのスタート。

 

しかし,入塾5か月後の中三1学期テストでは,数学だけで50点以上アップの好成績を残しました。そんなMMさんの頑張りをご紹介します。

 

 

 

 

1. MMさんの成長のタネ(取り組み)

 

中二・2学期(入塾前) 中三・1学期
MMさんの得点 25点 80点
(平均点) (54.7) (70.7)

・入塾:中二の12月

 

とても明るくて陽気な性格のMMさん。学校生活は楽しそうでしたが,勉強,特に数学に関しては小学校の頃からの苦手意識を引きずっているようでした。

 

記事の冒頭にも書いた通り,数学は小四レベルからのスタート。特に計算力にかなりの不安がありました。

 

入塾が中二の12月だったこと,および2月の学年末テストの範囲は図形分野であることを踏まえ,中三最初の定期テストまでに,計算力に絞って徹底的に鍛えることを大きな目標に。MMさんには毎日膨大な量の計算練習をしてもらいました。

 

塾での学習時間 数学の進度 備考
中二・12月 (入塾) 小4
中二・1月 45時間 小5
中二・2月 52時間 学年末テスト対策のため復習中断
中二・3月 37時間 小6
中三・4月 26時間 中1(計算分野)
中三・5月 38時間 中2(計算分野)
中三・6月 42時間 中3(テスト範囲) 1学期定期テスト

 

普段の部活が忙しく,春は学習時間が若干落ち込んでいます。それでも部活後はできるだけ早く来て,少しでも学習時間を確保していました。

 

そして,中三の6月。テスト範囲が終わるかどうか,進度はギリギリ。最後は時間との戦いでしたが,結果は…25点→80点,なんと55点アップ!

 

苦手な教科でマルのたくさん付いた定期テスト。それを嬉しそうに見せてくれた笑顔が,とても印象的でした。

 

 

2. MMさんの良かった点

 

  • 数学の学習量が人一倍多かった

 

月40時間程度であれば,塾生の中でも特別多いわけではありません。しかし,MMさんは学習時間のほとんどを数学に費やしました。数学を通じて自分なりの勉強方法も身につけたのか,あまり勉強していない他教科の点数が大きく下がるようなことはありませんでした。

 

 

  • まず数学の学力を上げることにこだわった

 

中学二年生が小四の復習をさせられるのですから,MMさんも決していい思いはしなかったはずです。現に,小学校の復習で挫折し退塾してしまう生徒さんもいますですが,MMさんは文句ひとつ言うことなく手と頭を動かし,大きな成果をあげました。まさに執念。

 

 

  • 同じ卓球部で頑張る仲間がいた

 

個別学習で周りを気にせず集中できる反面,仲間同士の切磋琢磨がしにくいのが当塾の弱点。ですが,たまたま同じ卓球部の先輩や友人も多くいたことが,MMさんにはさらにプラスに働いたのかもしれません。

 

 

3. 数学で平均点に届かない人が学力を急上昇させる鉄則

 

数学はよく「積み重ね教科」と言われます。

 

数学の得点が伸びない生徒さんを数多く拝見するたび,思うのは「今の学力に対してレベルが高すぎる問題で悩んでいる」パターンがとても多いこと。

 

階段をイメージすると,あまりに効率の良くない方法であることは一目瞭然。今の位置に対して高すぎる階段を登ろうとするわけですから,時間がかかる・先が見えない・挫折しやすい…良いことはほとんどありません。

 

 

数学が苦手な人のほとんどは,前学年(あるいはもっと前)からつまずいています。その状態で現学年のレベルの問題に触れるのですから,難しく見えて当然です。

 

急上昇のコツは,つまずいたレベルまで思い切って戻ること。

 

繰り返しますが,数学は「積み重ね教科」です。裏を返せば,積み重ねさえすれば点数が伸びやすい教科でもあります。ただし,積み重ねですから一朝一夕にはいきません。それでも学力を急上昇させるのであれば,方法はただ一つ。

 

  • 上りやすい階段を一気に上がること

 (=ちょうどいいレベルの問題を短期間で大量に解くこと)

 

原因は「数学ができない自分」ではなく「学力が上がる勉強法を見つけていない」こと。

 

上るべき階段と今の位置さえ分かれば,あとはひたすら上るだけ。学力は自然と身についていきます。

 

ご質問だけでもかまいません。お問い合わせフォームより,お気軽にお尋ねください。

 

 

 

2023年12月5日 | カテゴリー : 成長のタネ | 投稿者 : 鈴木 純一