早く成績を上げたいなら宿題をやろう

(* 教室だより5月号からの抜粋)

 

当教室の生徒さんは、ほぼ全員といっていいほど英語、数学が苦手で教室に通っています。

 

前号の教室だよりにも書いたのですが、高校受験までに終わらせておきたい当教室の中学教材は、英語4冊、数学9冊の全13冊。

中1・中2ならまだしも、中3が受験までにこれらをすべて終わらせるには、毎日かなりの量をこなす必要があります。

 

よく「量か質か」という話になることがありますが、英語・数学が苦手な生徒さんの多い当教室の方針としては、「量で勝負」ということになります。

「質はどうでもいい」というわけではないのですが、ある程度の成績(定期テストだと90点くらい)までは、量さえ確保すれば自然と伸びていきます。

 

普段1・2年生の復習を進めている中学生の生徒さんには、次の定期テストまでの学習計画を書いたカレンダーを3月(最近入会した生徒さんは4月)に渡しているのですが、順調に進んでいるでしょうか。

ほとんどの生徒さんがかなりの量を進める計画になっています。

大変ですが、過去にそれをしっかり進めた生徒さんは皆、20点アップを達成して成績を大幅に上げています。

 

教室にいるだけでは時間が足りないようなら、宿題でできるだけ教材を進めましょう。

教室ではわからない問題を聞いたり、間違いを直す時間にあてるようにすると、効率よく教材を進めて成績を早く上げることができます。

小学生も、毎日少しずつの家庭学習習慣を今から身につけておきたいものです。

 

最近入会した中3の生徒さん。連休で英語1冊目の仕上げ(120ページ)をすべて終わらせ、あっという間に2冊目へ。

「7時間位かかった」と大変だったようですが、普段のようすからも成績を急上昇させたい思いが強く伝わってきます。さすが受験生です。

 

 

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英語・数学専門、個人指導の学習塾『マドル・ガーダ』

札幌市西区発寒6条5丁目3-43 コージーホームズ65 3階

TEL (011)624-5908  FAX (011)624-5909

教室長携帯  080-1876-9081

ホームページ https://madrugada.jp

メール    js@madrugada.jp (@は半角)

 

国語力って、やっぱり大切だなと思った話

(* 教室だより11月号からの抜粋)

 

当教室は「英語・数学専門」といいつつも、実際はそれぞれの生徒さんのニーズに合わせて、一人ひとり異なるものを学習しています。

 

小学生は学年別教材ではなく、レベル別の教材を用いて国語・算数・英語、そしてパズル問題集の「パズもん」(これが意外にも人気)。

中学生・高校生は英語・数学に特化している生徒さんもいれば、5教科まんべんなく学習する生徒さんも。

時には学校の教材を持ってきて、自習的に教室を利用することもあります。

 

当教室が「英語・数学専門」としているのは、私が専門的に指導可能な科目だからというのもあるのですが、この2教科こそ「基礎からの積み重ね科目→段階が上がることを実感しやすい科目→学ぶ楽しさを実感しやすい科目」であるからです。

 

ところが、ここに来て最近よく思うことがあるのです。それは、

成績アップのためには、国語力アップが必要。

 

というのも、いろんな教科の文章題を取り組むときに、「問題で指示されていることを正確にとらえていない」という、解き方以前の問題になっている場面がよく見られるのです。

 

成績が芳しくない生徒は十中八九、国語の成績も今ひとつです。

そのような生徒さんに多く見られるのは、

 

・問題文を読まず、答えを埋めることばかり夢中になる

・問題文を流し読みで読んだ気になっていて、どのような答えを求められているのかを正確に把握していない

・文を「読む」という行為そのものが面倒

 

という点です。個人的には

問題に答える(=得点する)、ということに対して消極的

といえるような気がしています。

極論かもしれませんが、学習面そのものに対して消極的、ともいえるかもしれません。

 

日常から読書の習慣がある人は、長文を読むことに苦痛を感じることはほとんどないでしょう。

しかし、「文章を読む」ことと「問題に答える」ことは別の話。国語の文章読解は、練習しなければ高得点をとることはできません。

読書は、文章に慣れるきっかけにはなりますが、国語力を上げるための条件ではないというのが私の考えです。

 

社会人になると、ほとんどの仕事は人と人とのコミュニケーションで成り立ちます。

その際、「自分の考えを述べる」「相手の考えを聞く」の両方が必要です。

 

「問題を読んで答える」ことは、相手の考えを聞いて理解することの練習です。

それは、読書だけで補える力ではないと思うのです。

 

ということで、普段は英語・数学をメインに扱っていますが、学力に伸び悩んでいる生徒さんほど、国語の学習に取り組んでもらいたいというのが最近の実感です。

 

定期テストが終わった後こそ、学習の進め方を見直すタイミングです。

英語・数学と同様、やさしめの漢字・読解問題から始めて、少しずつレベルアップしていきましょう。

 

 

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効率よい暗記のしかた

(* 教室だより9月号からの抜粋)

 

「スペリングコンテスト」― 略してスペコン。

単語を100語ほど覚え、長期休み明けの始業式などでテストする、というもの。

 

私が中学生のときもあったのですが、どうやら今の中学校にもあるようです。

私のときは合格点に達するまで放課後何度も追試、みたいなこともやっていました。

幸い、英語は得意だったので、追試になったことはありませんでしたが…

 

このテスト、英語にまだまだ慣れていない中学生にとって、100語を覚えるというのは結構大変。

見たことのない単語も混ざっているようで、1年生にとっては特に重たい夏休み課題になっていました。

 

さて、学生であるうちは、「暗記」は切っても切り離すことができません。

北大レベルの大学を受験するならば、中学で学ぶ単語以外にさらに3,000語ほど単語を覚える必要があり、効率よく暗記する方法を見つけていかなければ、時間がいくらあっても足りない、ということになってしまいます。

 

よくある方法として、「新出単語を10回書く」というものがありますが、私はあまりオススメしません。

というのは、単語をただの文字列として覚えてしまうと、定着率が極端に悪くなるからです。

たとえば次の単語、10回書いて覚えられるでしょうか。

 

supercalifragilisticexpialidocious

 

これはディズニー映画中で歌われる曲のタイトルです。

(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス、聞いたことがある方も多いのでは)

 

れっきとした1つの単語なのですが、これをただのアルファベットの羅列として覚えるのは至難の技です。

なので、たとえば、

 

super / cali / fragili / stic / ex / piali / docious

 

このように、パーツに分けるなどして覚えやすいようにしていきます。

このとき、分け方に決まりなどはなく、あくまでも自分が覚えやすい方法であればいいのです。

そして、

 

スーパー / カリ / フラジリ / スティック / エクス / ピアリ / ドーシャス

 

というように、声に出しながら書くなど、使える五感をフル活用することで、定着率はさらに高まります。

 

先ほどの10回書きですが、中学生レベルの単語であれば、1,2回目は1文字ずつ答えを見ながら書いたとしても、5回もすれば、答えを見なくてもスラスラ書けるようになります。

 

しかし、問題はその後。

定着した6回目以降は、何も考えずに文字列を書いているので、書くだけ無駄な時間となっていることが多いです。

これが10回程度ならまだしも、「書けば書くほど覚えられる」と思い込んでしまっていると、それだけ無駄な時間が増えるということになります。

私は「覚えるまで書く」のではなく、「10回以内に覚える」と制限をつけた方が、かえって効率よく暗記が進むと考え、中学1年生にはそのように指導しました。

 

テストも100語一気にやるよりは、10語ずつ程度でこまめに行います。

100語を一気に覚えようとすると苦行ですが、「レベル1・最初の10語」を書けたら「レベル2・次の10語」などと、半分ゲーム感覚で取り組む方が、楽しく効率よく覚えることができます。

 

 

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2016年9月16日 | カテゴリー : 学習コラム | 投稿者 : 鈴木 純一